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続々(7) [陸貞伝奇]

すっかり究極の童顔様にやられている
まあ48では究極の大人顔だし、私は
キャラがはっきりしている人が好き
昔は松田聖子に中森明菜ですもの。

さて陸貞伝奇は、方向は真逆だけど
したたかさは共通項です。

1)皇太后の復活に協力
これ本来なら全く必要ないですよね。
でもこれで婁家や皇太后の金庫を確認
(極端にいえば資金の流れから
所有している軍事力まで透けて見える。
しかも婁家長年の付き合いの商家も
一掃できるのだから、陸家商店も隆盛)
怖い見方をすると、反対勢力の炙り出し。
結局皇帝・皇后・皇太后・婁家を一掃し
介入した魏(北周)と陳をけん制し
皇后の出身の旧梁の勢力を一層した。
女官も結果半分を粛清することで
陸一派しかいない状況になった。
味方の皇后勢力(王尚儀一派まで)
を一掃できたことは大きい、味方を一掃
するのは困難を極めますから。
しかも腹心2名まで排除することで
個人的な弱みを排除。陸家の内事情まで
知る玲瓏や冷宮時代からすべてを知る
丹娘がいなくなることは、陸貞にとっては
いいことずくめ。

2)織染職と窯業
これにより、国税の額を減少させることで
主計の力をそぐことは三省六部の権威を
下げ、資金源を持つ陸貞の権力を増大。
特に軍事費を握ることで、雨林軍の実権を
握ることは首都防衛の要を掌握する。

陳国公と徐氏、そして杜国公を身内とし
張大臣を味方に引き入れ、王氏の影響力を
低下させている。
陳国の旧梁皇族の影響力を排除し(養母で)
皇后冊立を人質として、また叔父陸尚書を
通じて、隣国の政局も握る。
魏については、内乱加担で対抗する大義名分
(特に婁氏残党狩りで侵略も可能)があるうえ
西域貿易の契約上背後の各国とけん制も可能
(宮外の3年で政治的、軍事的、経済的に
包囲網を敷いたといっても過言ではない。
これはやはり出奔していないと難しい。
受け入れる側は出奔しているいないに拘らない
実際吐谷渾の契約延長拒否は、ゆさぶりと
考えても問題ない。西域で新たに契約先を
増加させてきているのだから、その状況を見て
陸貞が帰国後延長いないことはないだろう。
いや代理権を縮小して再契約したと考えるのが
普通だろう。婁氏昵懇の業者を切って新規業者
(というより陸家昵懇の業者を入れたと考える
のが普通だろう、そして切った業者も陸家関係
で面倒見ることで寝返させるのだろうから)
を入れている事実からも、当然だろう。
まあ陳国の産業も握っているのだから可能だ
魏(北周)の産業にも大きな影響力をもった
陸家を回すことで、表と裏で経済をまわせる。

したがって、男勝り(木登りもするし、30里も
殿下を搬送した行動力)なことから、剣技でも
習得して、(まあ馬には乗りまくるのだから
まんざらでもない)軍事力にも口を出したり、
陸貞に全幅の信頼を置くだろう沈嘉彦は
(皇帝と兄弟の情があり、陸貞を妹として
脇差を送っているし、継母はくらんさいの繋がり
沈国公は皇帝に絶対的な配下礼をしている。

徐氏は皇帝の義兄であり、内乱時に現場の
双頭の龍として陸貞とともに獅子奮迅の
働きをしている。

杜国公も娘の全快と後宮での待遇から全幅
の信頼をおいていることは疑う余地なしだ。

また、皇太后とのやり取りは当然伝えられて
いるだろうから、織染業や官窯の関係者も
絶対的な信頼を置いているのは明白で
出奔後の停滞はその弊害でもある。

後宮での数々の陸貞への陰謀等やその責め苦
その後の対応は残るはずだからカリスマ性は
半端ではないはず。見習いから七品まで昇格
したことすら、評判だし、早くは4級から2級への
飛び級すら前例のないことで

最後にやはり唯一皇帝の頭のあがらない
長公主が皇太后により殺害されたのは
女の戦いをする以上結果好都合だった。
しかも皇太后により殺害されるときに
遺言として公共の場で宣言している。
姉としても認めていると。(国家のためにも)
しかもそのあとで、実際陸貞は長公主の
遺言に則り、身を捨てているのだから。
しかも今回は事前に救出されているのを
危険も顧みず帰還しているのだから。
しかも、皇太后も脅す際に男並みの拷問だ
未来の皇太弟妃として皇太后すら認める
陸貞に対して、公然と拷問をして、しかも
武門の誉高い長広王に利き腕を落とせと
まで迫る。まあそうなると家訓ですべてを
失うのだから死ねというようなもの。(辱めでもある)

そして、次期皇帝高緯と逃げた逃走劇と
身代わりになった部下の美談なんて
いかようにも宣伝されたであろう。
実際彼女を一級宮女にしたのは高湛であり
陸家再興時に付けたのもそうだった。
妊娠疑惑事件を解決したのも彼女で
あの一件は長公主も最後に言い放ったほど。
最後まで陸貞に従い、演に直々に名をいって
もらえるほどの腹心だった。

また皇太后を仕留めた時も、危険を顧みず
しかも軍人ではないものの捨て身の行動で
付き添ったものがいたことなど美談そのもの
彼らたちが復興後の織織や官窯を復興させた
のだからそりゃ忠誠心は国というより陸貞
個人というほうが納得。

3)出奔時
実際、復興には相当の時間と金が必要
だったはず。陸貞がいてもいなくても直接は
関係なかったはず、陸貞のつくったシステム
こそが重要であり、実際の人事は行使済、
女官管理システムに織染と官窯の収入
納入業者のバックアップシステムがあり

まあ乗り込む前に高緯に対し
勇敢な父
慈愛に満ちた母
天下一の英雄の叔父
といっているが
最も勇敢で慈愛に満ち、聡明なのは誰と
数々の国難を自ら解決してきた。
財政破たんを他国からの侵略を
まあ史実は逆の結果だけどね。

その後のネクストワールドが展開され
北斉が北周に滅亡され、その後北周が
楊堅により隋が陳を滅ぼし統一となったが
それを滅ぼしたのが李家とは奇縁だ
(妹の、本来なら陸貞本人の嫁ぎ先
実際の李淵は鮮卑人で、漢人の戸籍を
買ったともいわれているから面白い。
いくら陸貞に不許を買おうとも、実際には
妹の嫁ぎ先として目をかけているうえに
官吏の家柄だから、陸貞が一品になった
以上それなりの爵位はいただいただろう。

北斉が北周に滅亡されたとき、史実は
宮廷関係者は一掃されたが、この架空の
設定は生かしようがある(苦笑)
実家の豪商陸家の財力もあり、逆に
国公に封じられたとしてもファンタジー
として問題ない。
鮮卑族回帰も商売から長けている陸家を
経済的バックにもつから問題な。
また陳についても、群王を叔母に持ち
主側の血筋をもつ陸貞に対しては、
物語上公主を皇后として維持している以上
影響力があったのも当然だろう。主力産業を
陸貞に握られている以上、相当影響があったと
また後梁の蕭氏も出てくるが、これも皇后と
王尚儀あたりからいくらでも作成できそう。
確かに、576年に自殺して、財産没収に
一族諸王連座でもなんとかなりそうだしね。

これなら、隋に対して臥薪嘗胆という話
まんざらでもないね・569年に崩御設定で
43歳だから陸貞は35歳の設定となるなら
さすがに618年には80歳超えはきついか

4)候景の件
これなんていかようにも利用できる。
一応東魏から梁の経緯そして、「漢」や
まさしく奸臣を演じるにふさわしい。
陸貞の実の父の暗殺の背景や、公主の
梁の背景など、ここにも共通の敵が実は



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第2弾はますます(6) [陸貞伝奇]

このように、スピンアウト作品を自分で
いろいろ考えられるのがまず楽しいね。
一般的に、紅楼夢もそうだが、序盤で
全体像をネタ明かしするのが中国流
ですねえ。まあ紅楼夢もそれがヒット
する秘訣と知って、あえてその形式を
とったからなあ。曹さんは(苦笑)。

先に書き込んだとおり、王村(王荘)での
一時に相当なネタばれがあります。

あと、時間の進みがどうもわからん。
おしろい代の補填のときに皇太后が
陸貞を18歳の小娘といっているん
だよなあ、ここだけ満年齢だろうか?

数え17歳で入宮し、半年で女官試験
に合格(17歳の6月?)ということは
早生まれだな、1月生まれじゃないと?
まあ旧暦には間違いないから、6月と
いっても、閏月もあるだろうしねえ。
女官試験は年に1回実施らしいから、
次の女官試験の実施は、年齢から
言うと18歳の6月に実施しただろう。
ここで、例の八品に降格させられた後の
皇太后との約束の七品への復活の
女官試験になるのだろうから、そこから
1ヶ月の官窯の立ち上げ準備期間等を
見込んでも、1年で六品というのは、
8月ぐらいまでは最短でもかかる計算
になる。養父の敵を取り、そして蜂事件
から10万両の手付けで五品尚宮への
昇格、そして監査で婁尚侍をしとめ
そこなって皇太后への埋め合わせが、
年末の12月までに終了ですから、
(当然傾きかけた陸家の立て直しと官窯
の収入が定期的に入る状況整備含む)
すごいスケジュールだ。本当に時系列を
組んで計算したのか、作家さんは(苦笑)

皇太后内乱1次にそして2次も季節は
大きくは変わっていない雰囲気だから、
冬ではない季節、19歳の年におきた
事だろうと推測される(春から秋にかけ)。
まあ、女官試験の実施どころではない。
陸貞自身は、途中で三品昭儀になって
いるのだから、もう、試験は関係ないな、
女官の最高位が通常は五品なのだから
そこからは以才授官しかないのだし。

だから、三品昭儀はもちろん、その後の
鳳印の預かり、宮妃による皇子養母等
一連は19歳で経験したことということ。
まあ朝議に参加も19歳なので、構成員
としてはダントツに若いと言うことになる。
(織染署の守として、まあ宮女の定年が
25歳なのだから、実際玲瓏は優秀だだ
最後は25歳だったということ)

そこから3年間、宮廷を離れていたから
復活して一品になったのは22歳という
ことですね。10代の皇帝が幼いという
ぐらいだから、宰相の22歳はどうなの?
実際、皇后から鳳印を預けられたときは
皇后が妊娠中だから、19歳になった
ばかりか、城壁から飛び降りたときは
すでに三品の昭儀で、すでに皇后自身、
陸貞が後宮の実質的運営者と認めている。
(皇太后内乱1次と2次の間だから)

まあ、官窯の手付け10万両で3年間の
契約を再契約しないくだりから、丸々
3年間ではないような、3年後は年の
標記的に3年だから2年1月もあり得る。
その時、自分の年齢が30歳を越えたと
高湛が話しているから、逆算すると
陸貞と知り合ったときは24・5歳だった。
8歳程度の差か、普通にあることだな。

紅楼夢も少しスピンアウトの持論を展開
しましたが、陸貞伝奇もやはり、陸貞に
こどもを産ませてあげたいなあと思う。
まあ皇后冊立のほうは、女侍中とトレード
オフになるだろうから、本人も望むかは
微妙なんだけど、あれだけ体を張った
からには女子でもいいので陸貞の聡明さ
(薛内侍長から続く、斉の女官の血筋)
を受け継ぐ人間の設定がほしいなあ
まあ、斉は滅亡するから、陳に亡命して
さらには隋に生き残るなんて面白そう。
その結果隋が短命で唐に移行したとか。

実際ケイ州窯とからませていて、河北省
で全部完了とは簡単、鄴(ギョウ)にしても
邢(ケイ)州窯にしても、今の北京にしても
主人公の趙麗穎(廊坊市)にしても。
さらには、邢州窯は白磁が有名で(唐)、
漢時代にまでさかのぼる青磁の越州窯と
ともに有名ときたもんだ、本当、ミックスが
お上手ですよね。青磁は例の陸家全滅の
危機の時の黒くなった理由を古書を元に
解決しているのだから推して知るべし。




                                   


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第2弾はねえ(5) [陸貞伝奇]

本当ガンダムのように設定を流用できる
楽しみがあるのが他の作品と違う。
宮廷ものはどうしても宮中と封冊権力で
とどまってしまうのだが、陸貞の設定が
宮中の後宮および一般政務にまたがる
うえ、民間商業・興業にまで広がるので
面白いのだ。しかも叔父が南朝の尚書で
磁器も錦も隣接国家「陳」の主産業であり
国家間なら単なる対立だが、商業として
商人の動きもあるから、いろんな話を
設定できる。昼は官窯で夜は陸家だから。

斉の年間予算はおよそ50万両前後で
南朝の陳もほぼ同様か何割か上回る
程度の規模だろう(遼を併合したから)
、対抗する魏は均衡状況から同程度
そう、そこで、陳から数万両の磁器輸入
がなくなり、十数万両の絹輸入が
魏や陳からなくなり、逆に十数万両の
磁器や絹織物が西域等に輸出される
日本で言ったら百兆円レベルの差し入れ
交換状況である。まさに数十万人の
軍隊による国家侵略以上の打撃だ。

ただ、陳国には叔父がいるわけだし、
皇后も出身者だから、陳国相手には
何らかの手当てをしたに違いないと、
この物語的には設定できる、とすれば
民間でやらないといけないのだから、
その中心は御用商人筆頭の陸家と
なるだろう。実際官窯立ち上げ時に
磁器商は少なく、すべて陸家と取引が
あると(自分は死んだことになっていて)
さらに、動く金額は数十万両単位だから、
粗利が2割としても国家予算並みの
収入が、この調整だけで陸家に
はいっただろう、おしろい代の埋め
合わせのときもまったくやりくりだけで
微動だにしていなかったからねえ。
まあ、陸貞の「陸家には金だけはある」
と本人が自嘲気味にいうのもまんざら
嘘じゃない。さらに貴重な織物は
自宅の染物工房で見たことがある
とも発言していましたから。

合理的に内乱によって婁派閥を
パージできて、半減した女官は
すべて陸派閥だから、その後
どれだけの権勢をふるったかは
想像の範囲を超えてしまうだろう。

こういう妄想が進むところがこの話の
他とことなるところなのだ。

中国の三大蓄財は、磁器陶器に
絹織物に塩だ、塩は南朝だから、
北朝では前の2つとなる、よくある
清朝の物語は塩役人の権勢と
蓄財ぶりが多く語られている。
織染もそうだ。これ実際の社会も。

もともと磁器を特に上物を納めて
いた陸家(もうひとつは劉家だが
高級品は陸家のみ)が官窯と
二人三脚で、陸貞が統率して
いるのだから事実上中国全土の
磁器相場を握っていたとさえいえる。
それに加えて絹織物までだから
これで中国全土の経済を支配し

さらに斉の後宮的には
自分が一品の女侍中で女官として
圧倒的な高位でまず君臨し
後宮では昭儀として、実質唯一の
妃として君臨し、鳳印を所持。
しかも一品女侍中ということは
三省六部的にも北朝では筆頭
ですから、朝議も臣下の首席だ。
まあ侍中の承認なくして詔勅が
出ることはないのだから事実上
国璽も握っているといってもいい。

三省も
張大臣は尚書令かな(高湛の
危機のとき各所に伝達しにいった)
中書令は皇太弟が代行していた
かもしれんなあ
王尚書は刑部尚書っぽいしね
沈碧は沈国公の弟(敬国公)の
庶子、そりゃ最後まで怪しまれ
ないよなあ、長広王にもね。
また、嘉敏に近づけるわけだし
陸貞を暗殺しようとしても
あの規模を楽々と準備もできるし。
ただし、父が爵位といっているから
(そのため八品女官にもなれた)

内侍局を見ても
まず杜尚宮(五品)が六司のうち
司計司(予算決算)以外一元掌握
そのため主流派・反主流派の争いが
ないという統一感のある状況だ。
ベテランの陳典侍を司正司に
(衣装は六品だよなあ、司衣だったし)
瑠璃に司衣司と青鏡殿で八品
最終的にあの訛り姫が腹心とは
まあ織染署と司衣司の肝だから。
一方、琳瑯が司寶司で掌珍の八品
無事こそ名馬の代表例だな。なまじ
優秀な玲瓏は標的になってしまったが
司膳司には、楊宮女を八品に昇格させ
配置することで、自分のあまり掌握
していなかったところにベテランの
腹心をおくバランス感覚は絶妙

そして会計の肝の司計司は直轄だ
基本の税金を精査し、稼ぎ頭の
織染署と官窯は直轄という攻守。








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第2弾どころか(4) [陸貞伝奇]

ところで、当然今の時代なら、陸貞が女侍中に
なったなら、それどころか昭儀になったときに
格好のネタになるのだろう、まあスキャンダルも

たとえばこうなるのかな(苦笑)

中華初女性宰相!
そのすべて(とか何とか)
本名:陸貞(実父陸謙長女、養父陸賈長女)
出身地:鄴市街(陸賈本邸)

父:陸謙(威烈侯將軍)
母:薛瑾(郁皇后内侍長 五品) 陸賈第二夫人
義父:陸遜(陳国尚書:陸謙弟)
義母:和康郡主(陳国皇室)
養父:陸賈(鄴随一御用商人)
兄:陸元(早逝)

婁昭君による郁皇后謀殺に関連して
実父は遠征中に婁家により謀殺され
実母は郁皇后に託された婁昭君の
毒薬を解析した関係で呼び出されて
兄陸元とともに入水し、兄は死亡したが
母は生き残り、追手の目をごまかすため
陸賈の妾となる(おなかに陸貞を
身ごもっていた(命名由来は元貞利亨
形見として、九鸞釵を残す。)

陸貞は様々な困難に遭うも六品司衣に
自力で昇進して「養父の敵」をとり、
さらに第一次・二次皇太后事変を経て
ついには皇太后・婁昭君という父母の
敵を討った。

そもそも数え22歳そこらで一品女侍中
まで昇進できたかというと、もちろん
前皇帝・皇后及び現皇帝の引き立てが
あったからこそだが、それを可能にしたのは
幼い時から、養父の潤沢な財力と国際色
豊かな実家の環境により、磁器骨董から
織染錦に宝石貴金属の目利きに始まり、
後宮内一の才女である母(薛瑾)から
琴棋書画の手ほどきを受け、お稽古事
で読み書きそろばんを師について習う。
生来の頭の良さと運動神経が抜群であり
実家の商売の半分を切り盛りしていたことは、
すでに数え17歳の時点で鄴の街で
知らない人はいないほど評判となっていた。
特に磁器の才能はとびぬけていて、
陸貞が養父実家を出奔した後は、磁器を
宮中に納品できなくなったほどである。

もちろんこのような耳目であるため、
皇太后及び婁氏の残党狩りから逃れる
ために官籍も乗せることはなく、それが
その後の陸貞本人を苦しめることになった。

それが、官籍偽造問題であり、殺人未遂
事件の真相である。

無事婁一族誅殺、皇太后自決により
本人の官籍及び名誉は復活となった。
(ただし、事後のため陸孫養女として措置)

前皇帝即位時の柔然人区別の際に
便宜を計らったことが現皇帝との初見で
その後、趙夫人(陸賈正室)の謀略により
王氏の第4夫人として婚姻させられようと
したところ、婁尚侍の輿で待機した隙に
逃亡、その逃走に貢献したのが現皇帝
その後偽官籍事件を経て、現皇帝暗殺未遂
事件の現場に遭遇することになる。

ここでの滞在期間が、至上の時だった
ことは後に現皇帝、陸貞両名へのインタで
確認できることである。

暗殺未遂現場に遭遇した陸貞は、
自作の担架で30里も離れた都郊外
王村の荒ら屋に搬送のうえ、匿った。
現皇帝(長公王)暗殺未遂事件時に
暗殺者によって現皇帝が負った刀傷
(筋が切れて再起不能の現皇帝の
右腕の刀傷)を陸貞本人が医者も
恐れて実施しない程の傷を縫合し
完治させる手当をさせたこともあり
この3回の遭遇がお二人を固い絆で
結んだことは明々白々である。
しかも、婁氏の追っ手に追われて
(陸貞の方は官籍偽造時の殺人
未遂で追われたと誤解していたが)
二人で逃走したが、崖に追い詰められた
ところで、勢い余って陸貞が谷底へ
現皇帝が傷ついた右腕一本で
引き上げようとしたが、共倒れを
避けるため自ら手をはなした陸貞。

まさに劇を見ているような展開だ。

その後、現皇帝に手交された長公主の
玉佩を活用して、宮中にもぐりこむ
ことに成功した陸貞は、その才能と
努力で、皇太后還暦記念品で首席。
数え年17歳のことである。
冷宮に配属されたものの、見事な
奉公から、青鏡殿で2級宮女に
飛び級で抜擢され、太皇太妃の遺言
により1級宮女(筆頭)に推挙された。

その後婁氏の謀略により、青鏡殿が
放火された時には、閉じ込められた
陸貞を現皇帝が救出したことは美談

その年の女官試験に遅刻した理由は、
陸貞から帯を現皇帝に手交したのに
その意味を知らなかった現皇帝は
周囲に女官等の気配を感じ取った結果
むごいことに、その場で本人に暴言を
吐いた上、帯を突き返したため、
陸貞本人はやけ酒をあおり寝坊した。

しかも実技で七宝瓔珞を作成するはずが
沈碧の妨害により、作成が困難となり
その結果白磁の瓶子を焼くことで克服した。
ただ、王尚儀と婁尚侍の争いに巻き込まれ
殿試追試の形で内密に5日後までに
白磁を作成することで合意を得た。

困難があったが、黒化が磁石に含まれる
砂鉄に原因があったことを突き止め
無事に白磁を作成し、八品掌珍に抜擢された。

その後、七品昇進後八品に降格もあったが
全ては政争に巻き込まれてのことであり、
翌年の女官試験で筆記・実技双方首席の
1席となり七品に復帰、官窯の稼働の実績
から六品司衣に昇進、結果大理寺に起訴し
養父の敵を討つことに成功した。

その後、吐谷渾との「磁器販売及び西域
代理販売権」の大型契約に成功(年20万両
3年契約)した成果、並びに後宮財務の再建
の白羽の矢から、五品尚宮に抜擢された。
(このとき数え19歳、残り二人は尚侍31歳
尚儀29歳であった。)、そのときの監査は
まさに謀略が飛び交い、結局2万両を陸貞
自身が払うはめになった。(陸家養父実家
から調達した。すでに陸貞が立て直しに
成功していたので、十分に支払うことができた。
また宮廷との取引において額を調整することで
2万両を軽く捻出できるほど、大きな額を
陸家のみで取引していたのだから恐れ入る)
まあ大臣の家と比較できないほどの
圧倒的な門構えの豪邸で、そこの長女として
仕切っていたのだから、加えて自分の部屋を
陸邸及び青鏡殿を比較しても理解できる。)
その後、野蚕錦の生産拡大に成功した結果
織染織の設立となり、初代長官に抜擢された。
そのため従三品昭儀に昇進したため
朝議にも該当案件に限ってだが出席した。

このとき、官窯による年間20万両以上の
売り上げと陸錦による年間数十万両の
売り上げで年間の国家予算規模の金子を
扱うまでになっていた。

そのため、皇太后事変でも官窯と織染の
利権は最後まで攻防が繰り広げられた。
(その時点で数十万両との発言有り)

第1次皇太后事変では、人質に甘んじる
ことなく城壁から飛び降りることで
現皇帝率いる政府軍を勝利に導き
第2次皇太后事変では、その決断と勇気
により、国璽と鳳印を預かり、皇子の養母
となり(先帝の妃:昭儀)、ついには
決死の覚悟で祭天の儀に乗り込むことで
皇太后の野望を砕き、皇太后を自決させ
実父母の敵を討つことに成功した。
そのとき未だ数え19歳であった。

そこから3年間の出奔があり(陳国との
皇后冊立問題と現皇帝健康問題)
数え22歳で一品女侍中に昇進の運びに
(これは王荘でのやりとりが現実化した)
実際農業商業を管轄することから
国庫の生死をも握っている状況
(国税以上の金子を国庫にもたらしている)

残念なのは事変のケガの関係上
皇子(女)を身ごもることができないことと
皇后冊立の関係上、昭儀のままと
いうことだろうか(宮籍(皇籍)上
正妃は陸貞となっている)
本人も女官として在位したいので
皇后冊立を辞退した(3年前には
前皇帝妃の喪中により一旦棄却)
(事変時の詔から陸貞は前皇帝妃
でもある。現皇帝正妃(内々)、
前皇帝妃:昭儀、現皇帝妃:昭儀)

まさに波瀾万丈の生活を送ってきた
一品女侍中陸貞殿から目が離せない。

後宮でなにより長広王と縁をと多い中で、
身分差を気にして避けるというまれな感覚
釣り合う身分で玉の輿を考えない。
何度も家庭に入るのを拒否し結局
皇帝妃となっても女官としての仕事を
捨てなかったキャリアウーマンの元祖

皇后、玉翹、臘梅そして陸貞といい丸顔
童顔、大きいお目目の3点セットがお好みの
現皇帝陛下

さて六司は別格だと本人も感心したが
司宝司には、10人の一等宮女を含む
総計68人の宮女に
九品儀珍、八品掌珍、七品典珍、六品司珍
営造、収蔵、修飾、宝庫、雑務の5部がある






「後述」
それから10年間は一時衰退した官窯
及び織染も盛り返し、3年間の出奔時に
新たに開拓した案件も含め拡大成長
軍事力も充実し、平和な時期を送った。
皇后が事情により幼年同様のため
鳳印及び金印(表裏)を掌握したので
後宮を実質的に支配することとなった






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第2弾というより(3) [陸貞伝奇]

実際、このシリーズのなかで一番陸貞が
魅力的なのは磁器を作成しているとき
なんだよなあ。(それに関連している含む)

最初の出場シーン(1話)も、陸家のピンチ
磁器が黒く焼けて、一族総斬首の危機
皇太后からの即位磁器依頼ですから。
古式の焼き方を文書から復活させた
(結構ただものではない、数え17歳だし)

女官登用試験は、陶器窯で白磁の瓶だし
殿試追試も複数の白磁だしね。

司宝司での一番のエピソードも飾り彫りだし
それが官窯の起業のきっかけであり、
あわせて、実家が陸貞不在になってから
磁器をおさめられなくなっていることを知るし
(玲瓏から)その結果、陳からの輸入に
頼り切っている状況も把握することになる。
(なおさら、官窯の重要度が高まる)
劉家では上質の磁器は納品できない
ということは斉で磁器は陸貞頼みと
すでになっていたということですね。
(官でも民でも)

周の武帝の青銅器の関係で内府局(長)と
親密になった結果、登用試験でも更に
その結果、透かし彫りの技術に触れる
事ができたので、対外的に競争力のある
白磁を作成することができた。結果
年間20万両(年税額のおよそ半分)の
取引をまとめ上げる。

よって超絶技術の管理者であり、伝承者
でも野蚕の確保や育成の管理者であると

これ中国の殖産興業の2大技術を掌握。
しかも西域の諸国とはあの離席の3年で
トップセールスをしたということですから。
さすがに皇帝の妃が諸国に知られていない
わけがないですよね。秘押がどれだけ。
(まあ斉の首都「鄴」一番の御用商人の
陸家の当主ですからね。あとは魏と陳。
しかも、かぞえ17歳で陸家から失踪した
形の時、全部の仕入れ等をやっていて
すでに首都では知らない人がいない状況、
一年で7品に昇進、女官になってから
1年で六品に昇進(7年かかったという
コメントがあり)、さらに宮殿の修理で
司計司から6千両程度しか捻出できないと
回答があった結果、朕が就任して2年で
との下りから、五品尚宮(皇帝が就任時は
まだ陸家のお嬢様でしたね)だから
「五品尚宮」就任時はまだ数え19歳。
帳簿の穴を2万両埋めさせられたとき
婁尚侍と一回り異なるという下りがある。
婁尚侍が筆頭ですから(内侍局)30歳か。
王尚儀(管理・儀典担当)が次席で
表印(半)を持ち、年齢は25歳前後かな。
そして、陸尚宮(総務担当)が三席で
裏印(半)を持ち19歳となる。

本来分担は、内侍局内で決められる
だろうが、勅命で指定というのも3席故か




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第2弾というか(2) [陸貞伝奇]

スッカリ「陸貞伝奇」にはまったおかけで、
中国の官制や後宮制度まで改めて関心が
でてきたので結構調べることに。

まあテンポが良く、全く史実に忠実じゃ
ないので、逆にがっつり楽しめます。
これ、まさに序列階級の理解が大切。

主人公が(物語が)女官中心主義なので、
普通こういうものは後宮中心主義でしょうが、
その点非常にドライに仕上がっている点も
いいのかも。

厳然とした後宮の序列が重要なんです。
1)妃系
2)女官系
3)宮女系
4)官制
となるわけで、中国のWikii系ページに
結構説明されていますが、それぞれを
簡単に確認も含め集約してみると
(1)妃系(内官・宮官)
「1后、3夫人、9嬪、27世婦、81御妻」
この3倍算が基本ですが、まあ政治や
皇帝の好みがあって増設は常ですね。
簡単に言うと「時、人、もの」の3つが
全て揃っっていれば簡単に「后」、相手
が皇帝でしたら「皇后」冊立となるわけです。
しかし、世の中そんなに上手くいくわけない。
他国の公主といっても歴史もあれば格
政治的配慮など絡むから結構難しいです。
となれば、この次の当たりに集中すると、
・3夫人
いわゆるお妃さんですね、貴妃や賢妃など
なかでも「楊貴妃」が最も有名でしょうか。
寵愛を受けて「あがり」のポストですかね、
容姿端麗の女性にとって、またその親の
夢の終着駅というところですね。
1品ですし、まさに男子で言う3省の長。
それでも最後の一押しは女性の親の財力・
権力・兵力、これがここに入る決め手ですかね。
・9嬪
日本で言うと女御レベルですから、二品
でもありますので、結構寵愛されています。
六部の長と同等の格となります。
ここでこちらの「昭儀」の名が出てきます。

まあ物語では。従三品の昭儀でしたが
これは織染署の長を拝命するのに
それに合わせた身分をということでした。
侍郎(三品)にあわせたのですね。
まあ、作品では前のといっていましたが
北斉でも左右昭儀は配当されているから
矛盾するのですが、まあいいです。

結構、耳なじみしているのは三国志で
曹操の寵愛を一身に受ける「王昭儀」
あるからか、結構由緒ある名称と地位です。
確かに、古くは漢の時代に増設されたもので
その後も、ほとんどの政権に見られることから
政治的なつながりを考慮しないで考慮すると、
まあ単純に寵愛で考えるとここがゴールかも。

北斉では前記どおり左右で配置される
など、まさに寵夫人の代名詞なんですね。
こういうところは最近の日本人には難しい
後は省略しますが、ここらあたり
見ていたければ(中国HPまで)

そうことで、「昭儀」として「宮妃」陸貞で
養育を委ねられるし、皇后冊立でも、
断って、昭儀でいいというのですね。
まあ三品で二品の名称ですからね

さてそうなると陸貞が「七品典飾」の
時に、後の時代には、六品以下筆頭に
近い「宝林」授与の件ですが、まあ、
五品尚宮の尚宮さんには無礼ですね。
少なくとも、このときの北斉は四品以上
でしたので(TVでもいってました。
例の、婁青薔と王璿の争いから
貴妃と皇太后の争いになったとき
楊晚秋の発言で(漆ですね))、
ですからこの物語での「宝林」は
四品と思うのですが(じゃないと
降格ですからね、よって碧の方が
陸貞より高位になり、毎日へりくだる
ここらあたりですね。

ということで、
見習いとして入ったのも半年遅れだし

*ここで、用勤院の楊晚秋が婁尚侍に
呼ばれていて、陸貞が初めて用勤院に
いったときいなかったですよね。
(ここで本来、宋樂蓉はピンときている
はずなんですよね。それで王尚儀から
コンタクトがあったら、やばいんだと
すなわち、陸貞は「婁尚侍物件」だから
相当な覚悟でやらないとマズイと)

いろいろあって冷宮の「青鏡殿」に配属
されたときは、一応、四等宮女だと思いますが、
そこで、二等宮女に特別昇格し、遺言で
更に一等かつ筆頭宮女になるんですね、
まあ一等だからといって必ずしも筆頭宮女
とは限りませんからね。それは司宝司で。

それと、この女官試験、彼女だけ別格です。
これ科挙を理解しているとわかるしかけ
陸貞は、王村で(ここで結構ネタバレ、複線
まあ紅楼夢といい中国人はこれが好き?)
堪に女宰相とからかわれたのですが、
その時「秀才」くらい軽いと答えています。
そう、この女官試験は「殿試」がないのです。
その殿試が「白磁」の追試ということですね。
しかも秘密の試験ですから八品も当然です。

ただし、さすがに特例ばかりだと比較が
ということで抜き打ちで仕打ちをしかけ
正規の女官試験で断トツの首席を取らせ
七品に復活させるシーンを挿入させた
しかも実技はもっとも苦手だった刺繍ときた
(これ李家嫁入り、王荘での傷を縫うシーン
司衣司での各シーンにとどめの懲罰20枚)
さらには短期間で超絶絶技の「鳳尾繍」を
習得する(職人でも習得するのに数年かかる)
陳典侍(元の司衣司の長)六品女官が
陸貞がのちに六品に昇進するときに
私は7年かかったというから見た目も
24、5歳だしね。まあこの女官試験は
六品まで合同だというから

*案外「邱臘梅」が一番凄腕かもしれん

*とにかく豪商を仕切っていた陸貞にとって
高級品は馴染みのもの、「真珠なんて」の一言に、
実は陸貞にとってもそうだものね、嫁入り道具
なんて下手な大臣以上でしょうから、身分を金で
だからとんでもない、持参ものだったはす。
高級な布だって見たことあるものばかりです。
売っているんだもの自分自身でね(苦笑)

そもそも「字」を読めることが特技ですから
*冷宮とはいえ一人?筆頭でもだめ?
まあ、漢書をさらさら読める陸貞とはレベルが。
(まあ複数言語できないと、商売できないし)
宮女ごときで、複数の言語ができ、算盤も完璧
作法も元皇后付内侍長の母に、豪商の父が
全権委任でお稽古事となると、金銀財宝から
錦に磁気、そして周の骨董がわかるほど骨董に
触れているのですから絵画もばっちりでしょう。
こりゃずるいよね。しかも自分でも作れると。

*「寿」の帳だって、戸の細工を見て発想
したのだから、しかも文字は楷書じゃないし。

宮中ではじめて長広王に出会たときだって
目利きでなければスリリングではないし、
司衣司になるころ身分バレは当然ですね
わかっちゃうものね陸貞には、さすがに。

二級宮女になったとたんに「呂柳絮」も妹妹
呼びですからねまったく。序列にうるさい中国人

まあ病気にかこつけて「静心院」に送り込まれ
絶体絶命のはずが、施設改善の実績に
運命の師である杜蘅に出会うということ。
まあ死角の地であり、実際杜司儀は内侍局
復興の大黒柱になってもらうという結果が。

女官登用試験では8名受けて2名という
絶好の昇格チャンス
配点が筆記3実技7
単純に
実技が7、から0
筆記が3から0,5刻みで陸貞いなくて丁度いい

陸貞が実技7に筆記は当然0
陳雲さんが筆記1位の3で実技が上位3位以内・・・・
ということは実技で6か5、こりゃわかります。
実技2位とすると、3位以下しかいませんから
実技は5以下となります・・・・・
さて2名抜擢ですから、筆記2位の人は・・・・
結構1位優遇も多いですから
たとえば実技なら1位7、2位5、3位3から0.5刻み
筆記なら1位3、2位2、3位1から0.2刻み
そうなんですね、どう考えても王尚儀の論理では
陸貞は2位で合格っぽいんですね(苦笑)
まあ2名特例が抜け落ちている気もするが

そして、「白磁」で八品掌珍に抜擢ですから
ここで官女(女官さま)となるわけです。
まあ厳然たる区別がありますからね。

これも陸家で最後の団欒のあったとき
(養父が顕在の時にさかのぼるか)
(1)天下一の磁器を作りたい
(2)両替商を全国に
(3)西域を隊商でまわりたい
が目標ですから。昭儀になっても
司計司を握っているのはまんざらじゃない。
(3)は幸運にも?あの3年で十分できたが
実際3年、外にてといったって陸家として
活動したということだから(西域で商売相手開拓?)
しかも、1話の追放前ですでに数万両を動かして
いたのだから、朝飯前だな。しかも赤の珊瑚玉
養父は知らなかったのに陸貞は知っていた。
もう実際店は陸貞いないとまわっていなかった。
これに両替商を本格的に開始したら
実際商売が盛んになればなるほど、交易が
盛んになればなるほど両替商(銀行)が必要
殖産興業と銀行は両輪、資本の蓄積で
やがて国庫代理店を請け負うのだから
そして貨幣代わりの金・銀・米を扱っている
いやあ考えるだけでもすごそう、しかも南朝王家と
縁続き(叔父の妻が陳国皇族)、西域の国との縁

公的、民間的にも掌握しているのだから
その一方服装を見るに、張大臣は丞相だな
耳目は「中書省」だな
王尚書は当然「尚書省」トップですね。
その前は刑部のトップだったのかな
だから「門下省」で侍中(女侍中)だから
今は宰相という言葉もあり、張大臣引退でなんだろう


ですから日本での話数としての最終話(45話)の
冒頭は血縁関係が複雑すぎる

【陸貞】
まず
父)威烈侯將軍(二品以上)
母)薛内侍長(五品)

叔父)尚書(二品:陳)義父
叔母)和康郡主(皇族)
そして
義実家が御用商人の最大手
磁器なんて2家のみで
陸貞いなくなったら納品不可で
残りの劉家もぱっとしない

【越國夫人】
夫人(貴妃)
和康群主の伯母

【同昌公主】
陳文皇帝皇女
越国夫人の姪(義理の娘)

※だから越国夫人の姪(群主)の姪が陸貞
だから、同昌公主は越国夫人から見ると義理の娘

「長幼の序」をとても重く見る中国ですから
陸貞の2世代上の扱いになる夫人に対し
皇后代行(鳳印管理)だから挨拶しないのは
確かに女傑だといわれるよなあ。(夫人とは
いえ必ずしも皇后代行というわけではないから)

南朝の皇族に連なる家系の宗家長女か
妾腹扱いからえらい変わりようですね。

内々といえ長広王と既に宗廟には納めた
状況の婚姻済、しかも、内乱のため、
先帝の昭儀として宮妃となり、高緯の養母
そのとき国璽事務取扱となる。その後
武成帝(高湛)に対しても昭儀として婚姻
(皇后は公主のまま封じることで鳳印を管理)
後宮の実質的支配者のまま(あの、
蕭喚雲からおまかせねから、ずっと継続
ということです、皇太后は簒奪ですから)

内宮も皇后(同昌公主)以外は昭儀陸貞
のみ、宮官も女官首席、一品女侍中で
宮中は掌握したということですね。
侍中は日本でいうところの蔵人ですから
側近中の側近であり、政治堂の鍵ですね
しかも農業と商業(磁器・蚕産)の担当と
なると、税収増に殖産興業ですから

紅楼夢でも側近中の側近じゃないと、
財をなす分野を直轄ですからなれない。
(曹氏)

普通に考えて、女官(起案者)として、
官営の磁器工場と織物工場を仕切り、
(しかも技監と兼任だし、販売ルート
開拓までやっちゃっているから)
一方で、都の御用商人、最大手陸家の
家長として、こちらも磁器・陶器取引、
金・銀取引、宝飾品売買、米などの
穀物の商いなど、さらには両替商、
衣料雑貨なんでも有り(お菓子まで)
大臣の家なんて比較にならないほどの
大豪邸を落ちぶれたときでさえ所持・
維持管理している。(しかも国庫の穴を
自己資金で埋める(政商、大名貸し以上)
宮殿修理で6千両云々というセリフがあるが
はめられて2万両自腹切るときに顔色
一つ変えないのだから、しかも加えて
皇太后のおしろい代数万両もだから
しかも国庫との商いの粗利を調整すると
うまってしまうだけの商い料がある御用商人
あの一言でわかっちゃうからなあ。
このコンビネーションだと中国式なら
どんだけ蓄財するんだろう、恐ろしい。

そういえば堪と貞の嫁取りはすでに
2話で終わっていたんだな、そして
素でハネムーンだったんだな王村で
最後に奇しくも堪が話していたもの
馬に乗ってきた王子様が花嫁を受け止める。

実際後宮六司うち「司計(経理)、司衣
(衣装(調達・保管))、司寶(財物(調達・
保管)」の三司を五品尚宮で勅命により
監督下にしていたのだから
(残りは司正(規律・監査)、司膳(食事)
司儀(統制))

*静心院で杜司儀に「何をしてくれるのか」と
問われたがその答えは最終的に
「健康」と「五品尚宮(司計司除く5司)」
ですからね、師匠冥利に尽きるという。
こういう伏線がしっかりはいっている
(まあメロドラマ部分には関係ないですが)






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第2弾というか [陸貞伝奇]

昨年は紅楼夢にガッツリ!はまったのですが
全然違うにしても,中国歴史ドラマとして、
次に強烈にはまったのが「陸貞伝奇」、
すなわち邦名でいうと「後宮の涙」ですね。

まあ実在の人物を題材にしている点では
蘭陵王と似ていますが、こちらは(陸貞)
実在と物語を対照的にしている点が
(実在の陸貞たちははホントにろくでもない、
一方物語はマジで清廉潔白だ)大きく異なる。

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